残念ながら雨となってしまった2回目のテストですが、シャシーセッティングを進めました。一般的にFFのレーシングカーはアンダーステアが強いため、リアはフロントよりもタイヤのグリップを意図的に低くしたりホイールのオフセットによってトレッドをナロー方向にしたりしますが、フィットe:HEVはハイブリッドの駆動用バッテリーがリアアクスル付近にあるため、リアもそれなりにグリップを必要とします。シェイクダウン時は、先代フィットRS(ガソリン車)のレースカーのセッティングをベースにしていたため、リアがグリップしませんでした。石井いわく「FFのポルシェ911」だそうで、重さでリアが流れていく状態。今回は前後のトレッドを変更して対応しています。また、FFでサーキットを走るとコーナー入り口でリアのイン側の接地が抜けて3輪状態になることが多いのですが、そうなるとABSが路面のミューが低くなったものと誤解してブレーキの液圧を抜き、制動距離が伸びたり曲がらなくなったりする現象が起きます。それに対処するため、対角線の動きを抑制するべくスプリングレートをあげる、もしくはリア・サスペンションが伸びて接地が抜けないようにするなどを試みています。今回のテストでそこはかなり改善できましたが、ドライでどうなるのか? 次回のテストで確かめることになります。
取材協力/本田技研工業
#フィット#ホンダ#ミニJOY耐
取材協力/本田技研工業
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