アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は7日、全国12地区の連銀による経済報告を公表し、アメリカの経済活動は、7月上旬以降「横ばいで推移した」との見方を示しました。FRBは、アメリカ経済の成長の見通しについては、引き続き「全般的に弱い」とし、「今後6ヵ月から1年で需要が一段と鈍化する可能性がある」とみています。こうした中、FRBのブレイナード副議長は7日の講演で、金融引き締めについて、「インフレを抑えるのに必要な限り続ける」と述べ、利上げを進める必要性を改めて強調しました。金融環境を引き締めすぎるリスクは認めたものの、「早急に緩和に転じるリスクを避けることも重要だ」と訴えました。急激な円安・ドル高が進む中、FRB高官から利上げ継続の必要性を訴える発言が相次いでいて、円安圧力は当面、弱まる気配がなさそうです。
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