アメリカの大学が入学の選考の際、黒人などを優遇している措置について連邦最高裁は29日、憲法が定める「法の下の平等」に反し、違憲との判断を示しました。アメリカでは人種差別に苦しんだ黒人や中南米系の社会進出を促すため大学の入学選考や採用活動で優遇措置がとられていて、連邦最高裁は1978年に「合憲」としていました。今回、訴訟の対象となったのはハーバード大学とノースカロライナ大学で、アジア系が選考で不利になっているとして不満を抱えるなか、保守系の学生団体が優遇措置は「差別だ」と訴えていました。連邦最高裁の違憲判断は9人の判事のうち保守派6人の多数意見で、バイデン大統領はその判断を強く批判しました。
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