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樹脂を使った様々な形の断面を持つ建築資材を生産。化学工業メーカー　フクビ化学工業【知られざるガリバー】

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ava
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今回のガリバーは、化学工業メーカー「フクビ化学工業」。
樹脂を使って様々な形の断面を持つ建築資材を生産している。

主力事業を支えるのは異形押出技術。
熱で溶かした樹脂を圧力をかけて金型に通すことで、複雑な断面形状のものを連続で長手方向に生産できる。
異形押出技術で作る製品は、金型が非常に重要で、顧客のニーズに合わせ3,000種近くあり、金型の数だけ製品があるという。
金型は自社で設計・製造しているので、樹脂の細かな流れの調整ができる。
それでも金型の製造には試行錯誤の必要があり、完成するまで1カ月半かかるという。

押出成形によって、金属製の芯となる素材の周りに樹脂を覆い被せた製品も作れる。
また、マイクロバスの天井パネルや、スタジアムのベンチ、装飾に使う光るチューブも手がけている。

さらに、金型と並んで押出成形の品質を左右する重要な要素が、素材の配合技術。
福井県の間伐材を木粉化したものに樹脂を混ぜて、デッキの床材も製造している。

押出成形以外の工法による建築資材の製造にも乗り出しており、福井県の伝統工芸品『手すき越前和紙』を使った化粧板も製造している。
和紙の上に不燃剤などをコーティングすることで、燃えにくくさせ建築資材として使えるように工夫した。

そして、樹脂製品を手がけるフクビ化学工業として、樹脂を再価値化させた製品の開発にも力を入れている。
なかでも、集合住宅の重量床衝撃音を低減させる『サイレントドロップ』は、施工方法の簡単さからマンションのリノベーション工事の際に採用される事例が増えているという。

樹脂に新たな価値を加えて、私たちの生活を支える製品を生み出す、独自技術の秘密に迫る。

ナレーター：渡辺真理
リポーター：小林舞

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