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「世界中からの大巡礼」が… 国の財政にも影響?(2020年8月4日)

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サウジアラビアにあるイスラム教の聖地、メッカ。そこに、世界中の教徒が各地から毎日祈りをささげる「神殿」があります。この周りを歩くのが、「タワーフ」と呼ばれる儀礼です。
この「タワーフ」をはじめとする1年に1度の大巡礼(ハッジ)が、7月末から8月初旬にかけて行われました。
やはり、ここにも「新型コロナ」の影が。
例年は世界から200万人以上が集まるイスラム教の重要行事ですが、今年は参加者が1万人規模に縮小。
1932年の建国以来初めて、国外からの巡礼者を受け入れない形で実施したためです。
参加者は前もって検査と隔離を求められ、巡礼の際は体温を測りお互いに距離を取っています。
さらに、マスクはもちろん、行動を追跡するためのリストバンドも配られるなど、徹底した感染対策が取られました。そしてここでも、新型コロナへの対応に当たる医療関係者は、優先的に参加が認められたということです。
サウジアラビア保健省は少なくとも4日目を終えた時点で、新型コロナウイルスへの感染者は出なかったと明らかにしました。
一方で、厳しい結果も。およそ1兆2,000億円以上にも上るとされる[ハッジ」の経済効果。それがかなり縮小することに。
原油価格の低迷で前の年からさらに財政赤字が膨らんだサウジアラビアにとって、打撃となりそうです。

#サウジアラビア#イスラム教#メッカ#大巡礼#ハッジ#新型コロナ
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