東日本でも記録的大雨　九州では98人がけが　台風10号 9月1日は熱帯低気圧へ　東海道新幹線東京-名古屋間は終日運休

台風10号は九州北部を横断し東に進んでいます。今後、西日本と東日本では線状降水帯が発生する恐れがあります。台風10号の影響で大気の状態が不安定となり、30日は台風本体から離れた東日本でも非常に激しい雨が降りました。
妹尾記者「東京世田谷区にある用賀1丁目付近です。道路が冠水してしまっています」
激しく降った雨で道路は冠水。途中、進むことができずに道路を引き返す人の姿も見られました。関東は各地で記録的な大雨となり、東京・八王子市や神奈川県平塚市では観測史上最も多い雨が降りました。一方、台風が横断した九州では人的な被害が出ています。福岡県築上町を流れる川で30日午前、男性の遺体が見つかりました。昨夜、川の様子を見に行った80代男性の行方が分からなくなっていて、警察が関連を調べています。また、これまでに九州7つの県で98人がけがをしたということです。24時間に降った雨の量が観測史上最多となった大分県国東市の全域と由布市の一部地域では警戒レベルが最も高い緊急安全確保が出されました。台風10号はこのあと東に進み、9月1日には近畿付近で熱帯低気圧に変わる見込みです。31日昼までに予想される雨の量は、東海や近畿・四国地方で300ミリなどとなっています。西日本と東日本では今後、線状降水帯が発生する可能性があり、川の増水や土砂災害などに厳重な警戒が必要です。交通にも大きな影響を及ぼしました。東海道新幹線は東京-名古屋間では、終日運転を取りやめ。名古屋-新大阪間では始発から一時、運転を見合わせました。また、山陽新幹線は広島-博多間で、九州新幹線は全線で終日運休となっています。あすは東海道新幹線が三島-名古屋間で終日運転を取りやめます。東京-三島間と名古屋-新大阪間は大幅に本数を減らして運転する方針ですが、運転開始の時刻は決まっていません。また、山陽新幹線の新大阪-博多駅間でも、本数を減らして運転する予定です。空の便は全日空と日本航空で九州や中国地方などを発着する633便が欠航し、およそ6万人に影響が出ました。

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