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「五輪延期」決定で日米首脳電話会談

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東京オリンピック・パラリンピックが延期されることが決まり安倍総理大臣はアメリカのトランプ大統領と電話会談して理解を求めるなど世界中が対応に追われました。
遅くとも2021年の夏までに東京オリンピック・パラリンピックを開催するということで合意をいたしました。
衝撃の発表から一夜明け、きょう午前行われた電話による日米首脳会談。
会談で安倍総理は東京オリンピックの1年程度延期についてトランプ大統領に理解を求めました。
それに対し…
(トランプ大統領)開催延期は大変素晴らしく、賢明な決定だ。日本国民にもそうした自分の考えを伝えて欲しい。
日本政府によりますとトランプ大統領は、安倍総理の立場を100パーセント支持すると述べたということです。
その後、安倍総理は立て続けにオーストラリアのモリソン首相とも電話会談を行い、同じく理解を求めました。
オリンピック史上初の大会延期という事態を受け説明に追われていました。

東京での開催が決まってから7年。
時間をかけて進めてきた準備は仕切りなおす事態に。
(牧田記者)「東京五輪開幕までのカウントダウンを示す時計ですが、
延期が決まった今、現在の時刻を示しています」

大会までの日数を表示していた時計は
けさになって、時刻を示す普通の時計に役割を変更。

東京都庁では小池知事が
大会準備にあたる職員に向けて訓示しました。
(東京都・小池知事)「安全な大会でアスリートやインバウンドを大いに迎えよう」
聖火リレーの準備を進めていた部署では
ルートになっている区などへの説明に追われました。
(東京都・聖火リレー担当)「延期になるということで、
セレモニー会場の調整とか出てくると思いますが…ご迷惑をおかけしますが」

東京で行われる聖火リレーは15日間。
各地点でセレモニーが行われるため、
来年開催するときに同じ場所が確保できるのか
調整しなくてはなりません。
(東京都・聖火リレー担当 田中氏)「膨大すぎてちょっと呆然というかんじです。
でもぜひ完全な形でやりたいので。皆さんも楽しみにしていますし。
我々も頑張って用意していきたいと思います」

こちらは板橋区。
イタリアのバレーボールチームの
ホストタウンとして、準備を進めてきました。
(板橋区・五輪担当 小田氏)「きのう決まったばかりなので懸垂幕いつまで掲げるとか決まっていない」

応援のためにクリアファイルも作りましたが日程が印刷されているため、
新たに作り直すか、今後検討するといいます。
準備にかけた期間は2年。
大会を盛り上げるために、もう1年、
頑張りたいと前向きです。
(板橋区・五輪担当 小田氏)「ウイルスが拡大しているのでそれに対処するのが一番だと思うので、
イタリアが全力を尽くせるようがんばりたい」

来月6日に
聖火リレーがスタートする予定だった愛知県では…
クレーンを使って
看板を下ろす作業に追われました。
きのうは職員が遅くまで残り、
開催の行方を見守ったといいます。
(愛知県・スポーツ課 中西氏)「看板下ろすのみて寂しい思いも感じたが
希望の道が続いていって本当にいい五輪が開催されることを願っている」

延期について街では…
(街の声1)「皆が安全にできるのが一番だと思うのでいいと思う。楽しみが先にあっていいかな」
(街の声2)「選手は気の毒だが、今のご時世ならいい判断。楽しみにしている競技はいっぱいある」

一方、競技会場を抱える自治体は
難しい対応を迫られます。
セーリングの会場になっている神奈川県。
(神奈川県・黒岩知事)「これからやらなければならない作業は膨大にある」

会場となる港で700隻もの船を4年かけて、
すべて移動してもらいました。
大会開催までの場所の確保や財政面など
今後詰めなければならないことが
山ほどあるといいます。
(神奈川県・黒岩知事)「(船は)そのまま置いておくのか、
1回戻すのか、利用者一人一人に対して理解いただいて相談してどうするか対応を決めて動かす」
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