慶應義塾イノベーションファウンダリー(KIF)研究プロジェクト紹介
生命情報科学 教授 岡 浩太郎
慶應義塾大学では理工学部創立75年記念事業の1つとして、革新的な産官学連携による研究プロジェクト、慶應義塾イノベーションファウンダリー、通称KIF立ち上げました。理工学部実用化に近い技術を産業界と共同で開発するコンソーシアムを形成し、産官学の研究者が活発に交流しながら、多様な共同研究を行うことを目指します。
生命情報学科 岡教授と榊原教授は、文部科学省による『革新的イノベーション創出プログラム COI STREAM』のトライアル事業として、KIF内に矢上サテライト拠点をもうけ、理想の健康長寿社会を実現するための具体的な研究活動を始めています。
「理工学部が中心になって行っているのは大きく2つでございまして、1つは例えば細胞の中の情報をどうやって取り出すことができるかということで、上手に取り出す為のデバイスづくりをやろうというタイプの研究。あともう1つは、お医者さんは人数が限られておりますし、そのお医者さんが患者さんを診る場合にも、なんかサポートしてあげることができる、そのようなソフトウェアをつくろうということです。その2つのテーマを現在理工学部の方では、特にこのKIFのプログラムの中では進めているところです。」
具体的な一つ目の課題としては、ヒトiPS細胞より分化誘導させた細胞などの性状を評価するために、マイクロ流体デバイスと種々の光学計測技術を併用して新規評価装置を対話的に製作する環境の構築を目指しています。
「現在、これは全て企業様と一緒にやっていることです。iPS細胞から神経細胞を分化誘導させるということをやっておりますが、私どもが非常に興味を持っているのは、その中でも特定のドーパミンという神経伝達物質を持っている神経細胞で、これは例えば我々の脳の中の、特定の脳の領域でドーパミンを持っている細胞がバタバタっと死んでいくとパーキンソン病になってしまう。そこで、このちっちゃなデバイスの中でその細胞を飼ってやって、まずはその細胞がどういう性質を持っているのかということを正確に把握して、パーキンソン病が例えば発症するのはどういうメカニズムなんだろうというようなことを、医療に利用できるような多量の情報を取り出せるような、そういうデバイスをつくりこもうというのが1つ目の研究の目的です。」
そして二つ目の課題は、個人の網羅的医療・健康情報を二次データ化し、医療ビッグデータの利活用による革新的超早期診断と個別化医療サービスを目指すための基本情報技術の開発です。
「まずは、多くのデータを取ることができるようになります。それは私たちの細胞、あとはiPSの細胞なんかも含めてですね、多くの組織、または細胞から色々な情報を取ることができるような環境を慶應につくっていく。その情報を単に一箇所だけで集めているわけではなくてですね、一番大きい問題は二次利用ができる、そういうことから、新しい病気の原因が分かったりとか、将来に起こる健康面の不安な問題が解決されるんだとすれば、たぶん向こう10年、20年の日本の社会っていうのは大分様子が変わってくるんじゃないかなと。そういうことにすごく期待をかけてこの研究をやっているとうところですね。」
生命情報科学 教授 岡 浩太郎
慶應義塾大学では理工学部創立75年記念事業の1つとして、革新的な産官学連携による研究プロジェクト、慶應義塾イノベーションファウンダリー、通称KIF立ち上げました。理工学部実用化に近い技術を産業界と共同で開発するコンソーシアムを形成し、産官学の研究者が活発に交流しながら、多様な共同研究を行うことを目指します。
生命情報学科 岡教授と榊原教授は、文部科学省による『革新的イノベーション創出プログラム COI STREAM』のトライアル事業として、KIF内に矢上サテライト拠点をもうけ、理想の健康長寿社会を実現するための具体的な研究活動を始めています。
「理工学部が中心になって行っているのは大きく2つでございまして、1つは例えば細胞の中の情報をどうやって取り出すことができるかということで、上手に取り出す為のデバイスづくりをやろうというタイプの研究。あともう1つは、お医者さんは人数が限られておりますし、そのお医者さんが患者さんを診る場合にも、なんかサポートしてあげることができる、そのようなソフトウェアをつくろうということです。その2つのテーマを現在理工学部の方では、特にこのKIFのプログラムの中では進めているところです。」
具体的な一つ目の課題としては、ヒトiPS細胞より分化誘導させた細胞などの性状を評価するために、マイクロ流体デバイスと種々の光学計測技術を併用して新規評価装置を対話的に製作する環境の構築を目指しています。
「現在、これは全て企業様と一緒にやっていることです。iPS細胞から神経細胞を分化誘導させるということをやっておりますが、私どもが非常に興味を持っているのは、その中でも特定のドーパミンという神経伝達物質を持っている神経細胞で、これは例えば我々の脳の中の、特定の脳の領域でドーパミンを持っている細胞がバタバタっと死んでいくとパーキンソン病になってしまう。そこで、このちっちゃなデバイスの中でその細胞を飼ってやって、まずはその細胞がどういう性質を持っているのかということを正確に把握して、パーキンソン病が例えば発症するのはどういうメカニズムなんだろうというようなことを、医療に利用できるような多量の情報を取り出せるような、そういうデバイスをつくりこもうというのが1つ目の研究の目的です。」
そして二つ目の課題は、個人の網羅的医療・健康情報を二次データ化し、医療ビッグデータの利活用による革新的超早期診断と個別化医療サービスを目指すための基本情報技術の開発です。
「まずは、多くのデータを取ることができるようになります。それは私たちの細胞、あとはiPSの細胞なんかも含めてですね、多くの組織、または細胞から色々な情報を取ることができるような環境を慶應につくっていく。その情報を単に一箇所だけで集めているわけではなくてですね、一番大きい問題は二次利用ができる、そういうことから、新しい病気の原因が分かったりとか、将来に起こる健康面の不安な問題が解決されるんだとすれば、たぶん向こう10年、20年の日本の社会っていうのは大分様子が変わってくるんじゃないかなと。そういうことにすごく期待をかけてこの研究をやっているとうところですね。」
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