中国を訪問しているアメリカのブリンケン国務長官は19日、北京で中国外交トップの王毅政治局員と会談しました。この中で王毅氏は台湾問題で中国が妥協する考えはないとの認識を示し、台湾をめぐって激しい応酬が繰り広げられたもようです。アメリカ国務省の関係者によりますと、会談はおよそ3時間にわたり行われ、ブリンケン長官は、米中間の競争が衝突に発展しないよう対話を維持する重要性を強調しました。一方、中国外務省によりますと王毅氏は「両国関係の悪化は、アメリカの中国に対する誤った認識と政策が根源だ」と非難したうえで、「健全で安定した軌道に戻すべきだ」と主張しました。また、台湾問題を巡って王毅氏は「中国には妥協や譲歩の余地はない」と述べ、台湾への関与を強めるアメリカをけん制しました。一方調整が続いていたブリンケン長官と習近平国家主席との会談について、ロイター通信は会談することが決まったと伝えました。
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