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日銀 内田副総裁「金融資本市場が不安定な時の利上げはしない」引き続き緩和的な環境を維持

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日銀の内田眞一副総裁は、7日北海道函館市で講演し、5日に日経平均株価が4,400円以上、下落するなど、市場が不安定になっていることを念頭に「金融資本市場が不安定な時の利上げはしない」と話しました。内田副総裁は7日午前、函館市の地元の経済関係者に対して講演しました。この中で日本の経済について「一部に弱めの動きも見られるが緩やかに回復している」という認識を示した上で、「およそ30年ぶりの賃上げが、実際の賃金にも徐々に反映され個人消費は底堅く推移すると考えている」と述べました。また、内田副総裁は、前回7月の金融政策決定会合で政策金利を0.25%程度に引き上げたことについて「リスクの観点からも、消費者物価が2年以上にわたって2%を上回って推移する中で0から0.1%よりも、0.25%程度の金利水準の方が、よりリスクに中立的で、適切であると判断した」と説明しました。こうした日銀の利上げの影響を受けて、一時161円台に達していた歴史的な円安が修正されたことについて、「円安が修正された結果、輸入物価を通じた物価上振れのリスクは、その分だけ小さくなった」と指摘しました。そのうえで内田副総裁は「日本の場合一定のペースで利上げをしないと金融政策が後手に陥ってしまうような状況ではない。したがって、金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」として株価の乱高下が続くような市場が不安定な中での、早期の追加利上げを否定しました。この点について内田副総裁は午後の記者会見で次のように述べました。

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