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「時は来た。明確だ」FRB議長が9月の利下げを強く示唆…株高“リスク・オン”の動き広がる

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ava
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アメリカのFRB＝連邦準備制度理事会のパウエル議長は23日、各国の中央銀行トップらが集結するシンポジウム、ジャクソンホール会議で、9月利下げすることを事実上明言しました。
パウエル議長「時が来た。金融政策を調整する。金利の方向性は明確である。利下げの時期とペースは今後のデータや見通しとリスク次第だ」
パウエル議長は、このように述べ、9月のFOMC＝連邦公開市場委員会で、利下げに踏み切る可能性を強く示唆しました。背景には雇用の悪化のリスクが「増大した」という現状への、警戒感があります。一方で物価については「上昇率が持続的に目標の2％に戻る確信を深めている」と発言し自信を見せました。
パウエル議長「経済全体は堅調な成長を続けているが、インフレと労働市場は変化している。インフレの上振れリスクは減少し、雇用悪化のリスクは増加している。前回の会合で強調したように私たちは両方のリスクに対処している。労働市場のさらなる減速は目指してもいないし歓迎もしない」
利下げが実施されれば2020年の3月以来4年半ぶりで市場の関心はすでに利下げの「幅」に移ってきています。パウエル議長の発言にマーケットはすぐに反応しました。それまで1ドル＝146円台半ばで推移していた為替相場は講演後には144円を割り込むギリギリのところまでドルが売られました。ニューヨーク・ダウは41,000ドルを回復し、S＆P500は5,600を超え、ハイテク中心のナスダックも大きく買われました。すでに取引を終えていた市場では先物などを通じて世界的にリスク資産を買う動きが広がっています。

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