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4:宇宙のマウス(※音声なし)

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、新しく国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」実験棟に設置したマウスの飼育装置を用いて、日本で初めてのマウス宇宙実験を行いました。その結果、骨や筋肉が少なくなっていることが確認でき、宇宙環境がマウスにどのような影響を与えるかを調べることができました。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、新しく国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」実験棟に設置したマウスの飼育装置では、遠心機能を利用して人工重力を作成してマウスを飼育することができます。この装置を使うことにより、ほぼ0G(MG)から地球と同じ1Gまでの環境を作ることができ、重力のマウスに対する影響を解析することができます。この装置は世界で初めての装置で、日本だけが持っているものです。この装置を用いて、日本で初めてのマウス宇宙実験を行いました。宇宙での飼育のビデオを見ると、人工重力群(AG)の6匹のマウスは地上同じように生活していますが、微小重力群(MG)の6匹のマウスは浮かんでいます。この様な違いはありますが、ISSで飼育した12匹のマウスは、全て元気な状態で地球に帰ってくることができました。
JAXAが開発した飼育装置には、ウォシャー付きのワイパーが付いています。ウォシャーがついていることで、非常に綺麗な画像に戻すことができます。これも日本独自の技術です。また、それぞれの飼育装置に換気ファンがついており、換気ファンによって作られた空気の流れにより、尿を排泄物回収エリアに集めることができます。この仕組みにより、マウスの飼育エリアが清潔に保たれています。
今回のマウス宇宙実験を始める前に、私が一番疑問に思っていたことは、「宇宙ではマウスはどうやって寝るのか?」ということです。地上ではマウスは床に丸くなって寝るのですが、宇宙では浮いたまま寝ていることがわかりました。マウスが宙に浮いたまま寝ているビデオを初めてみた時は、とても驚きました。
以前から、宇宙では骨や筋肉が少なくなることが報告されていたのですが、骨や筋肉について私たちのマウスでも調べてみました。宇宙で飼育した1G人工重力群マウス(AG)と微小重力群マウス(MG)と、同じ飼育装置を用いて同じ時間で飼育した地上コントロール群マウス(GC)の足の筋肉を調べました。その結果、ヒラメ筋や腓腹筋(ひふくきん)が微小重力群マウス(MG)では少なくなっていることがわかりました。またヒラメ筋の性質もType1(遅筋)からType2(速筋)に変わっていることがわかりました。
さらに、微小重力群マウス(MG)では筋肉が少なくなるとともに、骨の量も減っていることがわかりました。骨を調べる機械で詳しく調べてみたところ、骨が減る原因は骨を壊す細胞(破骨細胞)の働きが強くなっているためであることがわかりました。
このように、宇宙でマウスの実験を行うことにより、宇宙での影響を調べることができ、そこから、宇宙飛行士さんに対する宇宙の影響を詳細に調べることができます。
Category
ドキュメンタリー - Documentary
Tags
JAXA, 有人宇宙活動, 宇宙実験
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