北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で第1管区海上保安本部はきのう、民間の専門業者が無人潜水機で撮影した船体の画像を公開しました。水深およそ120メートルの海底に沈んだ観光船「KAZU1(カズ・ワン)」の周辺ではきのうから民間のサルベージ会社が無人潜水機を使って捜索を行っています。第1管区海上保安本部は昨夜、この無人潜水機で撮影された船体の画像を公開しました。これは船の左前方から撮影した画像で左舷に「KAZU1」と船名が書かれているのがはっきりと確認できます。この事故ではこれまでに乗客14人が死亡し現在も12人が行方不明のままです。第1管区海上保安本部によりますと今回の捜索でも船の周辺などで人の姿は確認されなかったということです。今後は別の作業船も合流して今月中には潜水士が「飽和潜水」と呼ばれる深い海に対応できる方法で海底に潜り船内に取り残された人がいないか確認する予定です。
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