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水を流すとウイルスが…研究者「トイレはフタを閉めてから水を流そう」

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「トイレの水を流すとウイルスの感染は広がるのか?」
こうしたタイトルの研究成果が、アメリカ物理学協会が発行する
学術雑誌に掲載されました。

研究チームは、流体の流れを記述する古典的方程式、
ナビエ・ストークス方程式などを組み込んだ、コンピュータモデルを使い、
水洗トイレの水と空気の流れ、およびその結果生じる飛まつの
シミュレーションを行いました。

これは、水を流す入り口が1つのタイプのトイレで、
水を流した直後の、ウイルスを含んだ粒子の動きをシミュレーションしたものです。
そしてこれが、水を流して時間が立ったあとの様子です。
左側が35秒後、右側が70秒後です。
シミュレーションによりますと、35秒後には床から最大で72.4cm、70秒後には最大で81.8cmの高さまで、粒子が上昇したといいます。

また、こちらは、水を流す入り口が2つあるタイプのトイレにおける
シミュレーションです。
この場合、粒子が上昇する速度はより大きくなり、
水を流した35秒後は、床上93.5cmまで、70秒後は床上106.5cmまで
ウイルスを含む粒子の「雲」が滞留しているとの結果になったということです。
さらに、この水の入り口が2つあるタイプの場合、
排出された粒子の内60%近くが便座よりも高い位置に上昇するとしています。

最近の研究では、
新型コロナウイルスに感染した人の糞便に
ウイルスが含まれることが示されていて、
トイレで他の人に感染する可能性が指摘されています。

研究チームは、
「水を流す前に便器の蓋を閉めることで、基本的にウイルス感染を防ぐことができる」
としたうで、
「この研究は、水を流す前に自動的に蓋が閉まるような
より良い設計のトイレの製造を促すかもしれない」
とコメントしています。

※引用元
●論文:Physics of Fluids
Yun-Yun Li et al., Can a toilet promote virus transmission? From a fluid dynamics perspective
https://aip.scitation.org/doi/10.1063/5.0013318

●プレスリリース:EurekAlert!
Flushing toilets create clouds of virus-containing particles
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/aiop-ftc061120.php

#トイレ#アメリカ物理学協会#ナビエストークス#新型コロナウイルス
Category
ニュース - News
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