ロシア国防省は19日、西部の軍事施設に、アメリカ製の長距離ミサイルによるウクライナ軍の攻撃があったと発表しました。ロシア国防省によりますと、西部ブリャンスク州の軍事施設に、アメリカ製の地対地ミサイル「ATACMS」6発が撃ち込まれたということです。そのうち5発を迎撃し、さらに1発に損傷を与えたものの、破片が敷地内に落下して火災が発生しました。死傷者はいないとしています。ロイター通信は、ウクライナの当局者が「ATACMS」を使用したことを認めたと伝えています。アメリカのバイデン政権が、ウクライナに対し、供与した長射程兵器でのロシア領への攻撃を容認してから初めてのケースとみられます。一方、ロシアのプーチン大統領は19日、核兵器の使用基準を定めた指針=「核ドクトリン」の改定版を承認する大統領令に署名しました。改定後は、核攻撃に踏み切る軍事的脅威の条件を拡大した上で、ウクライナを軍事支援する欧米も核攻撃の対象になると示唆しています。
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