スウェーデンの王立科学アカデミーは2023年のノーベル経済学賞をアメリカ、ハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授に授与すると発表しました。経済学賞の女性受賞者は3人目で、単独での受賞は初めてです。ゴールディン教授は、過去200年以上にわたるデータをもとに女性の就業率の変化などを分析した研究で知られ、経済発展に伴い向上すると考えられていた女性の就業率が、工業化によって、一時的な低下を招いていたことを突き止めました。また男女の賃金格差の研究でも実績をあげ、先進国のなかで特にこの格差が大きい日本については、受賞会見の場で、「日本では女性の労働時間が短い傾向にある。女性が労働力となっているのは良いことだが、男性と違い正社員でない場合も多い。女性が労働参加するだけでは不十分ということだ。」と指摘しました。
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