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【普遍と多元の両輪外交が必要】慶應義塾大学教授 森 聡

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慶應義塾大学教授で国際政治学者の森聡さんに、このほど開催されたG7サミット・世界平和サミットの評価や国際協力のあり方、その中での日本の役割などについて聞きました。
BSテレ東「NIKKEI 日曜サロン」の2024年6月23日放送回です。

「G7の機能は国際秩序の安定化」
森教授は「G7の最大の機能は国際秩序の安定化」だと言います。そのために民主主義、法の支配、人権といった共通の価値に基づく「普遍主義の外交」と、グローバルサウスと呼ばれる新興国や途上国と共通の課題を基本とする「多元主義の外交」を両輪で進めて、協力関係を広げていくことがG7に求められていると指摘します。

「アメリカにもっとエンゲージ(関与)」
自国中心傾向を強めるアメリカに対し、森教授は「日本は他の同盟国と一緒にもっとエンゲージ(関与)」して、「アメリカの安全保障や平和と繁栄は、世界とつながっている」という理解を促す必要があると強調します。その上で「中国やロシアの現状変更を阻止するために
防衛協力を進めていく」と述べました。

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